鈍感な世界に生きる敏感な人たち

★ぱぱにっき

僕のライフワークのひとつは、年から年中、幸せについて考えて悩むことです。

結構小さい頃から、世の中が生きづらく感じて仕方がありませんでした。

今は、ライフワークのおかげで、自分なりの生きる答えをみつけつつ、さらに答えのバージョンアップをして生き、昔ほど生きづらく感じたりはしなくなりました。

今となって考えると原因は、僕がただ敏感すぎただけに過ぎなかったと思えます。

敏感すぎる人達、HSP(Highly Sensitive Person)…、割と最近になって発表された概念で、生まれつきとても敏感な感覚、感受性を持った人たちのことを指します。

約5人に1人は、この気質を持って生まれるそうで、遺伝的なつながりがあるそうです。5人に1人というと割とまわりに沢山いるようにも思えますが、実は、この割合の数が一番厄介なのであります。

まず、HSPは遺伝される可能性が高く、子どもがHSPなら、親もHSPである可能性が高いため、子どもの様子から、子どもの気質を親が気づきやすく、成長過程において親が子どもを理解してあげることができます。

実際に、僕自身も父親が元気に生きていた頃までは特に問題として感じていませんでした。

考えてみると、僕が小学生の頃、父親が病気でほぼ寝たきり(意識はあるが挙動困難)になった時期と、中学生の時に父親がなくなった時期以来、生きることが息苦しいというか、何においてもやる気が起こらない状態に陥っていた気がします。

そう問題は、親自身(特に母親)がHSPであれば、子どもの様子から「私と同じタイプかも」と気づきやすいのですが、母親が非HSPの場合、子どもがなぜそういう反応をするのか理解できにくいのです、そうなると、子どもからS・O・Sが母親に届きません。母親から見たら単に育てにくいと思うことが多いでしょう。

しかも、5人に1人というこの割合は、病気というより単なる気質や性格としてみられて、多くの子ができることができない少数のグループになるだけです。

この「人一倍敏感な気質」を長所として育まれていくか、ただの短所にしかならなくなってしまうのかは、生育家庭によって左右されると言わざるを得ません。

僕の場合、如何に多数の8割のふりをしながら生きることに特化してしまいましたが、2割の人しか持っていない長所を別の形で成長させてやったほうがお得だと思います。

そもそも、僕の場合、HSPというより、ASD(アスペルガー症候群)だった疑いすらもありますが…そう、5人に1人だとただの気質ですが、4000人に1人なので、もはや病気です。

どちらもどちらで社会を生きるのに生きづらいのは同じなのですが…

何も知らなければただの子供の気質として気づかない性格ですが、実際に自分の子がどのような状態なのか、親が把握できないと子どもの大きな負担を理解することすらできないのが現実です。

1日24時間勉強しても、十分ではない気がします。