★ぱぱにっき
今から20年ほど前でしょうか、日本で始めて「飛び級」をして、 千葉大学工学部に「飛び入学」した人がいます。
彼は現在、「トラックの運転手」をやっているんだそうです。
高校生活において彼は、「数学、物理、科学、英語」すべての試験はだいたい満点で、
高2ごろはかのアインシュタインの相対性理論もすべて理解できたと言ってるほどでした。
高校3年生を経験しないまま、千葉大学工学部物質工学科に通うことになった彼は、
新聞やテレビから次々と取材を受けて、騒がれていたそうですが、
彼自身は気にもせず、サークルを楽しみ、高校生活も大学生活も満喫しながら過せたそうです。
彼は、将来は研究者になりたいと考え、大学3年になって研究室に入り半導体の研究をしたそうです。
大学を出てそのまま千葉大学大学院に進学し、修士課程を終えた後、
ある財団法人の研究所で研究職に就いたのですが、
大学院を出ても研究者として安定した職を得るのは困難というのはよくある話で、
それは元「天才少年」であっても同じだったそうです。
彼は大学院生時代に中学時代の同級生と結婚して娘もいたそうで、
研究職として手取りは月給20万円で、塾講師のアルバイトをしながら妻と子を養っていたのですが、研究にうちこめる状況ではなく、
かつでの「天才少年」は、彼の才能を開花することができず、
1年で研究職を辞めて、地元の千葉に戻り、地頭の良さを活用し、
大型免許、大型特殊免許、牽引免許を教習所にも通わず、独学で取得し、
子どものごろ憧れだった「トラック野郎」になったそうです。
トラック運転手の収入は、手取りで月30万~35万円ほどで研究職時代よりは安定して妻と娘を養っていけて、なお、研究職時代より妻と娘と一緒の時間も増え、今は十分幸せだそうです。
彼自身がそれで幸せを手にできたので、なによりですが、将来、国を担うことになるかも知れない頭脳を持っている、いわゆる『神童』たちの才能を開花できるかどうかが、彼(彼女)らが持って生まれた家庭環境や周辺環境に託している国の政策と社会のシステムは…はたしてどうだろうかと疑問に思います。格差社会、、、悲しい気持ちです。
0コメント