トニー・ブザンさんの「頭がよくなる本」

★ぱぱにっき

2月28日、1冊目の本から始めて、9冊目!読破できました。

ところで、

トニー・ブザンって人をご存知でしょうか?

う~む、それ誰?という人も多いのではないでしょうか。

しかし、

マインドマップってご存知ない人は少ないのではないでしょうか。

そう、この「マインドマップ」という手法をこの世に送り出した人がトニー・ブザンさんです。

この本、「頭がよくなる本(原題:USE YOUR HEAD by Tony Buzan)」は、今から20年ほど前に出版され、その後の自己啓発関連書籍の草分け的な存在になった本です。

昔の書籍なので、説明は今の書籍よりやや硬いイメージはあるのですが、ここに記載された多くの内容が、今も多くの関連書籍(記憶術、ノート整理術、さまざまな自己啓発書)で応用され、使いまわされている状態です。

そう多くの書籍で用いられている色々な手法の本流がこの本であることが多いのです。

一部、この本の中で印象に残った文を引用してみます。

勉強嫌い

 夕方六時。真夜中まで頑張ろうとやる気満々の人がいる。
 六時、いよいよ机に向かう。これから始める勉強のために注意深く準備を整える。机の上に必要なものを配置し、すべてそろっているか、置き場が適当かを点検する。この間に、まず最初の言い訳を思いつく。今朝、おもしろそうな新聞記事を全部読む暇がなかったことを思い出すのだ。勉強を始める前に、こうした些細なことはきれいさっぱりかたづけておくがいちばんだ。
 そこで机を離れて新聞にざっと目を通してみると、思ったよりもたくさんおもしろそうな記事があることに気づく。ページをめくっていくと、娯楽欄にも目がいく。そこで、今夜の休憩時間の予定を立てておこうという気になる。八時から八時半までおもしろい番組があるはずだから、この時間に休憩を取ることにしようと思い立つ。
 番組欄を見ると、その番組が七時から始まることがわかる。

 そこでこう考える。「そうだ。今日はとても疲れたし、もうすぐ番組が始まる。とにかく休んでおかなければ。リラックスすれば勉強もはかどるだろう…」。

 机にもどったときには七時四五分になっている。次の番組も、思っていたよりも面白かったのだ。心を落ち着かせようと本をコンコン叩き、机の上のあちこちに目をやる。友達に電話をかけなくては、と思いつく。新聞記事と同じように、難しい勉強を始める前に気にかかることをかたづけておこうと思う。もちろん電話は思っていたよりおもしろく、予想外に長くなってしまう。しかも果敢にも、八時三十分ごろには机に戻ってきた。

 ようやく机の前に座り、やる気をみなぎらせながら本を開いて読み始める。

 ここではじめて空腹と喉の渇きを感じる。これはつらい。放って置くとますますつらくなって集中できなるのは確実だ。軽く食事をする以外に解決の道はない。食事の用意をしていると、ちょうど頭脳地図(マインドマップ)がどんどんふくらんでいくときのように、空腹という中心の回りにおいしそうなごちそうが次々と思い浮かんでくっついていく。こうして、軽食のつもりがたいそうなご馳走になってしまう。

 この最後の障害を乗り越えて机に戻ってきたときには、やっと勉強に専念できるものと確信している。ふたたび本の最初の二行くらいを読んでいると、胃が重たくなり眠気がおそいはじめる。面白い三十分くらいの番組が十時から始まる。これを見るのがいちばんよい解決策だ。食べたものが完全にこなれるから、今度こそ勉強にとりかかれるだろう。

 一二時になった。この人はテレビの前で眠りこけている。

いかがだったでしょうか?少しくらいでも心当たりがあるのなら、この本を読んで答えを見つけてみてはいかがでしょうか。10冊目の本を先に読むか、ここでこの本で紹介されたメモ術で9冊分のメモを取るか悩んでいます。先に10冊は読破しようと心に決めたわけではありますが…どうしよう。僕がまるで上の架空上の人物になった気分です。決められん~。