進みすぎ、先取り学習の弊害は、心配不要!

★ぱぱにっき

娘の小学校入学式まで、7日です。

以前、妻から、先取り学習の弊害についての心配を相談されたことがあります。

今、自宅で使っているドリル類と学校の教科書ワークの参考書の問題レベルを比較してみると、その差が肌で感じられるほど歴然としているからです。

妻は、娘が学校に入って、「この単元は、もうやった!」、「簡単すぎて、つまんない!」とか言って、授業に集中しなくなるなったらどうするか、などの類の心配です。

たしか、公立小学校の低学年の授業内容を考えると充分ありえる心配かもしれません。

僕の個人的な考えですが、

子どもが授業がつまんなく感じてしまう理由は、

授業が簡単すぎて退屈なのではなく、
わからないから授業が退屈なのです。

子どもたちが小学校高学年にあがるにつれて勉強嫌いになる理由も同じです。

授業の内容がわからないから、授業そのものが退屈でつまんないものとなり、勉強そのものに関心が薄れて、結果的に、勉強嫌いになっていくのでしょう。

ただ、小学校低学年に限って話すと、先取り学習をしなくても、小学校低学年の授業の内容は、頭のいい子なら、無駄と思えるほど詰まんない内容です。

子どもの脳は常に新しい刺激を求めています、
それはまさしく貪欲そのものです。

一度、分かったつもりのものには目も向かず、常に新しい刺激を欲しています

その貪欲を満たすには公立小学校の授業カリキュラムではどうてい間に合いません。

むしろ、学校の授業も満点取れないやつが生意気なっと一喝して、学校の授業だけに満足しろ!という論理は、子どもの才能を殺しかねません。子どもの才能を殺す、ノミのサーカスに関する内容は以下の記事を参考してください。

ポップサーカス山梨公演ただいま大盛況中、サーカスと教育論

先取り学習は、そんな底知れない子どもの好奇心を燃やすための必要不可欠な学習です。

先にも言ったように、子どもは分かったつもりの事に対して、関心を失せてしまいますが、しかし、子ども自身は分かったつもりの事と、本当に分かったこととの差に気がついていません。

僕は脳と筋肉、勉強とスポーツを良く比較として使います。

授業の単元が分かったつもりは、サッカーボールの蹴り方が分かったから、もうサッカーの蹴り方はは要らない、野球のボールの打ち方を教えて~と同じことです。サッカーボールの蹴り方が分かったくらいでサッカーが上手くなっているわけじゃありません

もちろんボールの蹴り方は分かったかもしれないけど、その調子で試合に出たら、ぼろ負けしちゃうぞ!と脅かすと子どもにもその意味が充分伝わります。

塾や家庭での先取り学習は、少しだけの練習を交えてサッカーボールの蹴り方を教えてやったに過ぎない、上手になるためには、分かった蹴り方をどれだけ練習したかが勝負の分かれ目になります。

その練習の場が授業になるわけです。一見簡単そうに見えて練習を疎かにしたやつが勝つわけがありません。

そう、先取り学習で子どもを頭でかっちにして真面目に練習に向き合わないようなやつにしまうのであれば、たしかに、先取り学習は「害」そのものにもなり得ます。

先取り学習で沢山の技を身につけて、学校でその技を磨くことの重要性を子どもに分からせることも親の大事な役目であると思います。

子どもをガラスの檻に閉じ込めず、先取り学習で好奇心を刺激しまくってやってください。