非課税にできる3億1千3百万円と釣りの話

★ぱぱにっき

日本で相続税を払っている人は全体の8%だそうです。 もちろん、全国民が相続税の納税義務があるのですが、 子どもが1人の場合、3600万円未満の財産分与は非課税金になります。それを超えた相続分のみが課税対象になるわけです。 

nikkeiのマネー研究所サイトで以下の記事(2017/5/10)を参考に話します。 

「学歴なんて関係ない」の真実 生涯賃金これだけ違う 

中卒の生涯賃金148,085,240円 
大卒の生涯賃金235,788,500円 
差額はなんと、 87,703,260円なり… 

実はさらに裏がありまして、

中卒の生涯賃金148,085,240円 
東大卒生涯賃金461,262,380円 
差額はなんと、313,177,140円なり…  

中卒は人生3回生き返ってやっと東大卒の1回分の人生で稼ぐ賃金がもらえるわけです。 

これにはさらに裏の裏がありまして、、、

 経産省の発表によると大卒の平均生涯賃金が2億3千万円と言いますが、 日本のトップ企業から生涯年収を見てみると、2億3千万円以上もらえる企業はトップ500位以内の企業だけです。 経産省の2015年のデータによると、日本の企業は5,779,072社だそうです。 5百万社のうち上位500番目の生涯賃金を平均額として発表していていかにも景気の良い数字じゃありませんか。

 そう、日本経済はすでにそれほど格差が広がっていて、一部の高所得者が圧倒的多数の低賃金の人々を平均額を 底上げした形にしているだけにすぎません。 つまり、100人の人で99人が年収100万なのに、1人だけ年収3億もらっているやつがいると、 100人の平均年収300万になりますが、99人の人は、“わたし、そんなにもらってないぞ?” という計算になります。

 例えば、上記で、 

・中卒の生涯賃金148,085,240円 

と言われますが、ある人が一生パートや派遣などでほぼ昇給なしで給与20万をもらったとしたら、生涯賃金は、 40年x12ヶ月x20万=9600万円 になります。 

上記発表の中卒の生涯賃金からしても約5000万円の差額あり、 高卒や大卒であっても、ありえなくない設定と考えると、 みんな100万もらっているのに平均300万と言われているようなものです。

 なんだか無駄に熱くなって余談が長くなりましたが、 自分の子どもを東大に送るだけで子どもの生涯賃金は、平均で考えて、 一般大学卒より生涯2億円義務教育のみの場合より3億円以上の金銭的なゆとりを与えることになります。 ちなみに、我が家のように子どもが1人の場合、子どもに3億円の財産分与をするとしたら、 相続税は約9770万円くらいになるそうです。

 昔からのことわざに、

 魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ!

と言う言葉があります。

 国も「魚」には税金かけますが、「魚の釣り方」にまでは税金のかけようがないでしょう。

しかし、僕から言わせれば、上記のことわざも もはや!古いっ!

子どもに魚を与え、魚の釣り方を教える。 
魚の釣り方を体得できたら、釣りについて教えよ!

僕が思う近代にあわせた魚の話になるかと思います。

 「魚を与える」ことは釣り方を体得するまでの親からの最低限の金銭的サポートです。 親がこれすらしないのであれば、それは親としての責務放棄でしょう。 育ってきた環境も違うし、人生経験だって違うので、親としての自覚がみんな同じであることはないので、 親としての責務放棄だと断定してしまうのは、強引すぎる感もありますが、 自分としては、かわいい自分の子に可能な限り性能の良い釣り竿と釣り方を教えたいものです。 しかし、親自身(僕)が自分の親から教わってないもので、どう教えればいいのやら…困っております。

 子どもが「魚の釣り方をマスター」して、飢える心配がなくなったら、 「そもそも、釣りとは何ぞや?!」の意味を伝授してやらねばならないかと思う次第です。 折角、頑張って良い大学におくってやっても、生きる意味や人生に悩んで、 自分の人生を棒に振る人も少なくないと思います。 むしろ、脇見もせずに頑張ってきたから、自分の人生を振り返る時間すらなかったせいなのかもしれません。 ここら辺のことも抜け目なく対策してこそ、親として子への相続完了ってことになるのでしょう。 多くの人が死ぬまで自分の人生の意味について語れないのでしょう。 自分の人生の真の意味を見出したとして、時既に人生の終末に近いかもしれません。 自分の人生をみつけて、やっと真の幸せに悟って生きられる時間は短すぎます。 自分の子どもがなるべく長い人生を、真の幸せに悟って生きられるように、 お互いに語りかけをやる必要があると思います。