「九九」を覚えなかった僕が「九九」の覚え方を書く

★ぱぱにっき

そういえば僕は小学生の時、いつまでも「九九」が暗記できなくて、先生に怒られて教室で立たされていました。ひねくれた性格だった僕は最後まで「九九」を覚えることを拒否し続けましたが、覚えといたらいかに楽だったのか今も思ったりします。

僕自身は、「九九」暗記賛成派でもあり、「九九」暗記反対派でもあります。

「九九」暗記反対派でもある理由は、結局、時間は掛かりましたが、最終的には「九九」を暗記しないまま「九九」を暗記した子より早く答えを出せるようになれたからです。

今では歳とともにその能力も衰えてできなくなりましたが、当時は二桁同士の掛け算も筆算を使わずに高速で、「九九」だけを暗記した他の子より速かったわけです。

しかし、上には上があり、僕より速かった子が同じクラスにおりまして、そろばんをやっていました。その子が何級か何段だったのか忘れてましたが、そろばんをやっている子暗算能力にはどうやっても歯が立ちませんでした。

確かその子は大人が電卓でいかに早く計算しても、それをはるかに早く性格に計算ができた記憶があります。考えてみりゃ、僕は電卓にも負けてました。

当時の僕にはそれは魔法かのようにもみえました。

さて、何が言いたいかというと、実際に計算が速いだけで実はいろいろ「得」をします。

試験途中、よくわからない問題に遭遇しても、こうやって駄目なら、ああやってみたり、自分が知っているあらゆる方法を試しているうちに解き方が思いついたりすることも多いのです。

計算が速いだけで、他の子より数倍チャンスがあるわけなんです。

まあ、もっと勉強していたら、問題解くための適切な公式とか一発でわかるはずですが、その勉強をさぼったせいかも知れません(笑)

いずれにせよ、「得」したのは事実です。

ということは計算が速くなって損することは無いだろうし、僕の(数ヶ月に及び毎日先生に怒られた)トラウマのひとつである「九九」も暗記できていたら、僕の計算速度をさらに速くできる方法もいくつか思いついたかもしれません。

結局、僕一人でもがいて行ったこの勝負、結局最後まで「九九」を覚えなかった僕の勝ちだったのか、余計な意地で「損」をしてしまった僕の負けだったのかはさておき、「九九」を覚えなかった僕が「九九」の覚え方を書くのは変ですが、娘にはちゃんと「九九」を覚えさせようと、「九九」の覚え方を整理してみました。

まあ、脳生理学的に、まだ9歳未満の子なら、理屈を知らずとも単純記憶力が優れているはずで、暗記法を使わずとも、丸暗記もそれほど難しいはずがありません。子どもに「九九」を覚えようとする気持ちさえうまく作ってやれば、問題はありません。

子どもの性格や適性によりますが、どうしても理屈ぽい子であるならば、まず「九九」表をみせて、その中の規則性を一緒にみつけてだしながら、関心を持たせることが大切でしょう。たとえば、「九九」表を斜め右下へ区切ると左下半分と右上半分の答えは対称になるはずです。

その時、“ぜ~ぶおなじ答えなんだから、半分だけおぼえればいいね♪”と、新鮮な発見と「九九」を暗記しなければならない負担感を半減してやります。それだけでも、子どもは心理的にやる気になったり、積極性は暗記効率もぐ~んとあげ、覚えるなったりするもんです。子どもだましというのでしょうかね。

それでもなかなか覚えてくれない子には、小さい数の段から覚えるようにし、絶対無理はさせないようにしましょう。ひとつの段だけでも覚えられたら、その段のみを次の日も繰り返しさせます。

子供によっては、記憶の定着には数日掛かります、一つの段が終わったら次の段へ、そしてまた次の段へ行く前に最初の段へ戻って、一つ目と二つ目の段を一緒に覚える、このように幾度も続けるしか方法はないかと思います。

後、僕のように最後まで覚えない手もありますが、あまりお奨めできません。

下手すると先生に見放されて勉強しない子になってしまいます。

もうひとつ、うちでもやっていますが、Amazon Echoのスキルのひとつに「九九ゼミ」「九九丸」「九九の練習」と言ったスキルがあります。もちろん、すべて無料です。Amazon Echoがやさしい声で子どもに話しかけながら、九九の暗記を手伝います。

うちの娘の結構、興味を示し、スキルを開いて、エコーと九九を唱えたりしています。

娘には2年の「九九」暗記の単元までに、「九九」だけじゃなく、インド式掛け算(二桁同士の掛け算)も暗記に近いスピードまで答えられるよう練習させるつもりです。

実際、インドの掛け算暗記は19x19までです。後は応用で99x99までの答えをすばやく導き出すのみです。二桁x二桁(99x99まで)の計算なら、インド式掛け算以外にもいくつか方法があります。

方法1.筆算でやる

これは説明するまでもないですよね。普通に数字を縦にかいて同じ桁同士を掛けるやり方です。桁をあわせる習慣さえつけば、すごく簡単で、ミスも少ないんですが、暗算できなくなります。「九九」の暗記は必須です。

方法2.面積でやる

計算しやすい形に掛け算を分割します。しかも、掛け算を図形としてイメージしやすい長所があります。図形としてイメージすることは、単なる数の計算ではなく、量というイメージが付きやすいことに繋がります。ある程度の「九九」の暗記が必要です。

方法3.ゴースト暗算をする

グーグってみるとやり方が沢山でますのであえて説明しません。魚の絵を使いイメージを用いたことは評価に値しますが、普通に誰でもやっているやり方だと思います。

まったく同じ(魚の絵を使う)やり方ではなかったですが、僕も小学生ごろ、一時期同じような原理で二桁同士の掛け算計算を試みたりしていましたが、結局、方法4のほうが優れていたと判断したため、極めていません。「九九」の暗記も必須だと思います←これが障壁でした

方法4.二倍にしたり半分したり

最終的に辿り着いた計算法です。実際にやるのは、桁をあげて(10倍に)したり、2倍にしたり半分にした数値同士を引いたり出したりするだけです。それだけですべて計算できてしまいます。「九九」の暗記は2の段さえあれば十分です。