プログラミングを学んだらどんなことができるの?

★ぱぱにっき

 そもそも論ですが、今の子どもプログラミングを教えるにしても、 プログラミングでどんなことができるか、何の得があるのか、説明が困難かもと思えました。

 僕がプログラミングの勉強をしていた今から30~40年前の時代なら、 BASICやC言語でプログラムコードを一言間違わず打ち込まない限り、 簡単なゲームすら遊べませんでした。

 最悪なことで当時使っていたパソコンに内部記憶装置がなく、 苦労して打ち込んだゲームも電源を落としたらすべてなくなり、 次の日に同じゲームがしたくなったら、最初から打ち込みなおしです。 今になって考えたらそんな苦行があるかっ!って言いたくなるくらいでしたが、 家庭用のゲーム機はおろか、気軽にゲームセンターにもいけなかった10歳前後の餓鬼の僕には、 一度コードを打ち込めば、お金もかからずゲームし放題でしたから、 そんな苦行すら楽しくてわくわくするものでした。

 今じゃ、僕みたいな当時の餓鬼が大人になり、世の中にゲームから各種便利ツールが 溢れるくらいにあります。 パソコンやスマホで、こんなことがやりたいな~と思ったら、 探せばどこかの誰かがすでに作ってあるものが沢山あります。 いちいち自分が作らないと使えない時代じゃなくなりました。

 そんな中、 プログラミングを学んだらどんなことができるの?

 困った質問です。 プログラミング知らなくても、検索スキルさえあれば、どこかから見つけ出して使ったほうが はるかに楽チンだからです。

 歳をとり、まだ世の中に存在しないものを考えるアイデア力が出てきません。 すごいアイデアでなければ、子どもから“そんなの要らない”といわれて終わりそうですし、 すごいアイデアは、もはや一人の力で作り上げられるレベルをはるかに超えています。

 エクセルやワードを超えるか同等並のアプリを一人だけで作れるかと思うと、 何年~何十年かかるやら、、、やはり買ったほうが安いし、早い、と思います。

 だからと言って、みんなが使う側の人間になってしまうと、 結局、AIなどに使われる側の人間になりさがります。 AIに問題があっても直せるのはやはり人間ですが、 治し方すらAIに聞いていないと分からない人間になっては、 どちらが主なのか意味不明です。 そんな時代がそう遠くない気がしなくもないんです。 AIのせいで職業のいろいろ変っていくのでしょう。 そのとき、使えるスキルは、そんなAIを直す技術ではないでしょうか。