★ぱぱにっき
受験シーズンも終わり、志望した大学に無事合格した人は、
楽しいキャンパスライフを送っている頃でしょう。
また多くの高校3年生たちは、来年も志望する大学に合格するために、
今日も頑張って学業に邁進していると思います。
受検生にとって志望大として最大目標のひとつである「東京大学」。
最初から別の大学狙いの人もいるでしょうし、
とっくに昔に心の中で諦めがついてしまっている人もいるのでしょう。
もし、今から頑張れば確実に東大に入れる方法があるとしたら、頑張れるのでしょうかね。
もし、ビリギャルのように最低の偏差値から神係り的な行為で辛うじて東大に入れたとしたら、
それからあなたに何が待っていると思いますか。
地方の公立高校から頑張って東大に入ったある人の記事を読みました。
その人はこう言いました。
「東大合格が人生のピークでした…」
合格発表の瞬間が人生のピークだったというあまりにも切ない告白です。
地方の公立高からどれだけ頑張って東大に入れたのでしょう。
おそらく彼は彼の周りでちょっとした秀才として知られた人物なのかも知れません。
なのに彼が東大に入って最初に感じたことは「東大内格差」だそうです。
彼は高校生活で多くのことを犠牲にし、ひたすら勉強をして東大に入ったのですが、
麻布、開成、筑駒など超一流校出身者たちは、
自然と同じ出身者同士でグループが形成されていきますが、
周りに知り合いはいない彼は最初の大学オリエンテーション合宿から浮いてしまったようです。
高校生活の中でゲームやテレビ、趣味などいろんなことを犠牲にして勉強ばかりしたせいで、
彼らと共通の話題についていくことができず、コミュニティーに入れなかったようです。
なのに、彼らは趣味やゲームの話、スポーツなど多才多能、コミュニケーション能力も
高いように見えていたようです。
落ち込んだ彼ですが気を取り直して大学の勉強に専念しようとしたのですが、
彼の唯一の取り柄だった勉強にも落ちこぼれてしまったそうです。
理由は、受験勉強しかしてこなかった彼に、大学授業に追いつけるその他の知識が
他の東大生より低かったことと、仲間がいる彼(彼女)らは、お互い情報を共有しつつ、
自分たちの不足した部分をカバーし合える環境であったことです。
大学内で落ちこぼれてしまった自分のことを彼は自身のことを、東大までの人、と言っていました。
それに比べて、東大に入ってからも、勉強は最低限の労力でクリアして、
その他のサークル活動やバイト活動、起業にまで成功させる他の東大生の学友を彼は、東大からの人、と称していたのです。
そう、東大からの人にとっては、東大は利用し価値のある絶好のブランド力でしょう。
起業するときも相手に注目され相手されやすく、家庭教師のバイトも良い待遇で稼げるわけです。
東大からの人になれなかった彼は結局、塾講師しながら、東大出身というある意味ブランド力だけで
生きている、「東大だけの人」になってしまったそうです。
しかも、場合によっては “東大を出たのに使えないやつだ”だとか傷つくようなことを言われながら社会生活を経験して生き抜いてきたそうです。
「東大合格が人生のピークでした…」という彼の心の叫びがとても胸に染みてきます。
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