学校の体操には深い意味があった

★ぱぱにっき

スポーツや運動が勉強に及ぼす影響って、はたしてプラス or マイナス、どっちでしょうかね。運動することでリフレッシュして学習効率があがりそうな気もするし、実際、部活や運動で成績が落ちたとか、運動部員というだけで、成績優秀とはあまりマッチしないイメージなのも事実です。

さて、医学的には、

「運動すると、脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質が脳の中でさかんに分泌されます。このBDNFが、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促すことが明らかになりました」

だそうです。

運動によって脳の神経細胞が成長し、頭が良くなるのは事実のようです。

なのに、なぜ、運動≠勉強、というイメージになりますかね。運動のやりすぎで、勉強する時間がなくなってしまったから?しかし、それほど運動をしている人はどれくらいいるのでしょう。

「運動はあくまで、脳が学習するための準備を整える役割です。成績を上げるためには、そのあとの学習とセットで考える必要があります。運動を終えるとまもなく脳の血流が増しますが、このときこそが、思考力や集中力が飛躍的に高まるチャンス。勉強を始める前、できれば朝にやることをお勧めします」

そう、運動だけで成績が上がるわけないんですよね、運動はあくまで脳の準備体操みたいなもの、小学校で授業が始まる前、朝の会時間に全校生徒が集まり、体操をやったりするのは、脳科学的に理にかなった活動だったですね。小学生時代に朝の体操に何の意味があるか意味を見出せずだらだらしてしまったんですが、知っていたらもっと積極的にやれたのにと今になって後悔します。娘にはちゃんと朝の会の時間に行う体操の意味を伝えたいと思います。

特に小学生においては、体力テストに高得点をとった生徒ほど、学力テストの平均点が高いという調査結果もあり、低学年であれば、運動=学習、はより密接な関係にあるといえるでしょう。

脳を勉強に最適な状態に整えるための運動であるならば、タイミングは勉強や仕事を始める前や朝がベストです。

冬が終われば、妻や娘と朝のジョギングに出かけたりしたいと思います。

学校の体育が嫌いな理由は、体力や体調、身体能力などで、各人の能力を開花させる最適な強度の運動があるのに、み~んな公平な基準のもとで、できない子もいずれできるようになるという幻想を抱いたままシゴキまくり、結果、一部の生徒を除き、体育嫌いを量産してしまう学校システムにあると思います。

正直、運動そのものが嫌いな子どもはめったにいないと思います。

単に学校での体育授業が嫌いになり、その延長線上で運動嫌いになっていくものだと僕は思います。僕自身も今まで、体育も運動も嫌いだと思い込んでいましたが、大人になって誰にもシゴカれなくなった今は、自分のペースで毎日コツコツと続けられる運動がそれなりに楽しいのです。心拍数が少しあがり、ドキドキする感覚すら楽しめるようになりました。学校の時は、ただただ胸が張り裂けそうな苦しみを耐え続けて、それでも休ませて貰えず、早く体育の時間が終わることだけを願って、やっと学校を卒業して、20代30代はまったく運動をしない大人になってしまったのです。学校関係者に問いたいんですが、学校の体育授業は、なんでこんなシステムになったのでしょうか。不思議でしょうがないです。治らないんですかね?

以下、引用です。

アメリカのネーパーヴィル・セントラル高校では1時限目の前の0時限目に運動をさせてから授業を受けさせている。この運動は、心拍数をもとに各人に最適化された強度で行われており、日本の体育と違いむやみにシゴかれるイメージではなく、自己管理している。当高校は0限目の体育を取り入れることで、TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)で、数学で世界6位、理科で世界1位の成績を叩き出した。

良いことだらけな体育を台無しにした犯人は誰でしょう。

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